Jyotish

2014年7月19日 (土)

占星術の三つの範囲を知る

インド占星術はあたりすぎるから受けるのが怖い、と先日知り合ったかたに言われました。
感受性の高い方、その精度を知る人ほど鑑定を簡単には受けないのも頷けます。

けれども様々な角度からその全体像を捉えることで
何の躊躇も恐れもなく、そのなかに入り、精神的な成就の扉とすることもできます。

占星術は内側で繋がる宇宙的な関係性を表しています。
その意味と真髄、本質的なものは、個人と宇宙とは繋がって おり、リズミカルに調和している、ということを知ることにあります。
自分は過去と未来の統一体である、と理解するとき
占星術は精神性を帯びてきます。

基本的に占星術は3つの部分に分けられます。
本質的な部分と非本質的なものを区別してはじめて真に占星術を使いこなすことができるのです。

第一 :生における本質 根本的 核となるもの 真髄 あらかじめ決められた変えられない、不可避。
最も一般的には理解し難い部分。
これを知ることが占星術の真髄。

第二 :準本質的 不確か。中間の層 この層のなかでは望むように変えられる。前持って知っていれば選択肢がある 変容の可能性がある。第一と第三の中間。気づきを持つものは正しい選択をする。無知の暗闇にいるものは運命に翻弄され全てを耐え忍ばなければならない。

第三 :最も外側の部分 不確か。一般的に最も興味を持たれる部分 いきあたりばったりで本質的なものは何もない。

尋ねる価値のある本質的な質問
・自分はいかに死ぬのか?
・なぜ生きるのか?
・生きている間に何をすべきか?

占星術の価値は用い方、また用い方にどのような知識をもつかによります。
ラクシュミ・ジュエリーでは、占星術の本質的な価値を求める人に応えられるように今後さらに精進していきたいと思います。



参考図書「隠された神秘」和尚 市民出版 1999年

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2011年9月 8日 (木)

宝石療法②

 ジョーティシュ(インド占星術)の宝石処方では、出生図から強めるべき惑星に対応する宝石を調べて重さ(カラット数)・身につける身体の場所・加工する素材とともに処方します。



この意図で選別した特別な輝きをもつ宝石を選定し、リングや腕輪、ネックレスに加工、完成後プージャー(インド式の浄化の儀式)を行います。

身につけるご本人も吉日・吉時間に惑星への恩寵の感謝の祈り(マントラ)を唱え、つけはじめます。
ラクシュミージュエリーでは納品時に吉日・吉時間・マントラ・瞑想は無料でお伝えしています。そのため、プージャーには北海道から沖縄まで全国各地から参加いただいています。



インドにおいて5千年以上の時の試練を経て洗練されてきた宝石療法の目的は、①でも書いたように、今生でより崇高なダルマ(使命)を果たし、究極的にはこの宇宙の因果律からの解放、ムクティ(解脱)へと導かれることです。
守護惑星をはじめ、個人的な内なる聖なる存在(ディバイン)からの恩寵を受け、より深めていくことにあります。そのとき、「最小の努力で最大の恩恵を得る」という自然法の基本法則の中で、生きていくことが出来るのです。



生命あるものは全て、非具象の領域、物理学でいう統一場、全てを超越した存在から生まれてきました。真の父であり、母であるのはこの「存在」です。私たちは心のどこかで求めているのではないでしょうか。今は人生という旅をしていても、何千回、何万回という輪廻を繰り返してもいつかは、この宇宙存在の究極の絶対無、静寂の魂の故郷に帰っていくことを。



ほんの10年位前まで、日本において真の宝石療法の恩恵を受けられる人は、ごく限られていました。情報が一般にも公開されてきた今でも、本物にめぐり合える人は非常に幸運ですが、準備が物心両方出来ていることこそ宝石のように稀でしょう。

そもそも宝石、それも宝石療法で使用するような石は希少で高価なものです。貨幣経済の中に生きる私たちは、代金を払わなければ手に入れることが出来ない仕組みの中で生きています。(しかし、ただで手に入れたものはそれなりの価値しか見出せないのも現代人の悲しさともいえます。そのためにダイヤモンドはデビアス社によって価格統制が世界的に行われています)



時間はこの現実世界において最も貴重です。すぐに理想的な石を身につけることが出来なくとも、開運方法はあります。それに対価は必要ありません。必要なのは、意思のみです。
宇宙の法則に意識を開き、聖なる存在との信頼関係を深めていくとき、本当に必要なものは宝石であれなんであれ、必ずや手にすることが出来るのです。
③に続く

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2010年9月17日 (金)

カルマとジョーティッシュ

shine ジョーティシュ(占星学)はヴェーダ(古代インドで賢者、リシと呼ばれる人たちが深い瞑想で得たインスピレーションによる宇宙の真理)の6つの分野のうちの一つ、天文学・気象学・前兆学・手相学を含む光の科学です。



「ジョーティシュについての教えは善良で穏やかな心を持ち、教師や年長者に敬意を払い、真実のみ語り、神を恐れる敬虔な心の学生にのみ与えらるべきで、そのときにだけ良い結果を生む。この科学は無神論者、ずるがしこい人間に与えてはならない」と、古典である「ブリハット・パラシャラ・ホラ・シャストラ」の冒頭部分にあります。



「撒いた種は刈り取らなければならない」ジョーティシュの背景には、全ての行為には結果がある、という原因結果、因果応報の法則があります。



 カルマは期が熟した時に実が落ちるように、自分が投げた石を受け取る時期があり、カルマには代える事の出来ない固定されたドリダカルマと、代える事の出来る固定されていないアドリダ・カルマがあります。



ヴェーダにおけるジョーティシュ(光)の役割は、カルマを見るための目であり、輪廻転生から脱する必要性を理解することが究極の目的です。インドに起源がある仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教にはこの解脱を目指す思想が根底にあります。この一生しか見ず、現世謳歌がすべての現代西洋的価値観からすれば理解しがたいかもしれません。



そのkarmaには4つの要素があるとされています。



one過去の行為によるSanchita Karma(サンチタ・カルマ)は過去生で人間として積んだ全てのカルマの積み重ねであり、変える事ができない宿命を指します。そのSanchita Karmaは二つのパートに分かれています。



twoPrarabdha Karma(プラーラブダ・カルマ)Sanchita Karmaの中で気が熟したもの。肯定的なカルマと否定的なカルマ、そのどちらでもないのがあります。作用反作用の法則の働きで今回の人生で経験するよう設定され、反射します。



Samskara(サムスカーラ)過去生において意識に刻み込まれた印象、因とする動機、繰り返した傾向を投影するカルマ。今生でも再び繰り返すと言う形で作用します。



人生はこのPrarabdha KarmaとSamskaraによる因果応報の苦楽を受け、経験し終わらない限り数千生かかってもカルマの束縛(輪廻転生)から解放されない、とされています。しかし賢者は、ただそのカルマを清算として受け入れます。その時Prarabdha KarmaはAkarma(輪廻の世界からの脱却、最終的に解脱へと導くカルマ)となります。



しかし、一般的には本質的に回避することが不可能なkarmaを、経験することなく嫌悪したり、避けようとするため、また新たに否定的なKarmaを生じさせてしまい、その時Prarabdha KarmaはVikarma(永遠と続く世界に魂を縛り付ける輪廻の世界)となる、とされています。



threeKriyaman Karma(クリヤナマ カルマ)今生のカルマ。人間が自由意志で作れる、または避けられるカルマとされています。この範囲内でのみ自由意志によって行動することが出来るとされていますが、上記の①・②に比べるとごく一部である、といわれています。しかしこの領域に置いてのみ永遠と続く輪廻の世界に留まるか、カルマを清算し、今生や来世での解脱への道をいくこともできるとされています。純粋な動機と素晴しい結果、不純な動機と好ましくない結果、即座か遅れてか、現世か来世か、物質的もしくは精神的、というような結果の現れ方があります。



この領域で、②の過去生から積み上げてきたPrarabdha Karmaの果報として不運や苦しみに合った時、人はその苦しみから逃れるためにこの③の限られた領域でもより否定的な結果の生じる行いをして、来世に持ち越されるのが一般的です。仏陀含む偉大な賢者はこのPrarabdha Karmaから生じる苦を受け止め、変容させることで、魂を解脱へと導くAkarmaとすることを説いてきました。仏教における四苦八苦が、恩寵により苦しみを苦しみとは認識しなくなり、どのようなことであれ、体験は歓喜、内なる至福へと至るというのです。



その心の変容こそが人が苦から解放されるために必要であり、ジョーティシュの真の存在意義といえるでしょう。



また、Prarabdha Karmaにおける否定的な影響を軽減したり、弱い部分を強化するための対処法として、傘をさしてかわす行為、もしくは楯としてガードする方法も、ウパヤ(処方箋)としてあり、専門の占星術師が、個人のバースチャートより必要なことを指示します。



ウパヤその1 各惑星に対応している宝石は否定性を退け惑星の肯定的な力を吸収します。出生図により宝石(カラット数、つけるべき場所)が処方され、つけ始める吉日・吉時間に惑星への祈りを捧げて身につけはじめます。(宝石は惑星の肯定を増すために純粋で高品質、伝統的な方法で浄化されたもの。)



ウパヤその2 プージャ 否定的な影響を及ぼしている惑星に対して浄化の儀式を行い、その影響を和らげる。日本には護摩焚きとして伝わっています。またその原型となるヤジニャには先祖供養を含む五つの種類があります。



ウパヤその3 奉仕 指定された曜日に、その惑星に関する無私の奉仕を行なう。例えば土曜日に、土星に関する老人への奉仕を行なうなど。



ウパヤその4 指定された曜日に沈黙を行なう。思考、心に浮んでくること、内側を観る。感情を味わうこと、体験することが解放のプロセスとなります。



ウパヤその5 指定された曜日に半断食を行なう。液体のみで一日過す。野菜スープを濾したものや果物ジュース。 人により段階があり断食後も注意がありますが、アーユルヴェーダ(ヴェーダの生命科学部門であり、宇宙観に基づく伝統医学。ジョーティシュと密接な関係があります)でも、週に一回の半断食はアグニ(消化力)を高める方としてあります。継続して行なうことで大きな恩恵が心身にあるとされています。 ウパヤ3~5は、自らタパス(苦行)を捧げるといえます。

fourAagami Karma(アーガマ・カルマ)来世のカルマ。未来へ肯定的な変化を作り出し実現するための行為。

以上、karmaについてジョーティシュの観点から見てきましたが、その法則の及ばない世界、アートマン(真我)の領域、ブラフマン(絶対実在)の領域があるとされています。その領域を直接体験すること(瞑想)は必要不可欠であり、普段の生活の中で特に苦しみの原因となっている人間関係への気付きを深めることが、この因果応報の世界の中で真の自由を生きる智慧と言えるでしょう。



次回また詳細に見て行きたいと思います。







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2010年7月16日 (金)

宝石についてブリハットサンヒター

6世紀のインド文化を知る上で貴重な材料を提供している(前書きより)

「王達には吉の宝石があれば吉があり、凶の宝石があれば凶がある。だからそれに詳しい人は宝石による吉凶を判定すべきである」

「悪い相をもつダイヤモンドは親族 王権 寿命の破壊を招く。よい相をもつダイヤモンドは雷光や毒の災難や敵を滅ぼし、王達に楽しみをもたらす」

「(得がたい吉相の)真珠には値段をつけてはならない。穴も開けてはならない。これらは非常に威力のある偉大な浄化具だから、王が身につけると、息子、勝利、健康を与える」

「「(得がたい吉相の)真珠は全ての偉大な長所を持ち王達に息子、富、人々の人気、名声をもたらし、病気、悲しみを取り除き、望みのものを与える。」

「(ルビーの良い宝玉と悪い宝玉)滑らかで、艶やかな光沢を持ち、透明で、光り輝き、重く、形が美しく、内部に光輝をもち、強烈な色彩を持つものがすべての宝玉についていえる長所である。 透明さがなく、輝きが弱く、線状が入り、鉱物が混じり、亀裂があり、穴の開け方が悪く、心を動かすものがなく、小石が入っているというのが欠陥のある宝玉である。」

「エメラルドはおうむ、竹の葉、バナナ、あるいは合歓木の花の色で良い相を備えていれば、神々や祖霊の祭祀の際に人々に極めて吉を与えるといわれる」

(ブリハットサンヒター2宝石鑑定より)

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2009年2月26日 (木)

インド占星術とは

瞑想とアーユル・ヴェーダを世界中に普及させた
インドの故マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー
(2008年2月6日に亡くなられました。)
の尽力により、何十万という人々がその驚異の占星術に触れ、ヴェーダ占星術という名で欧米では、広く知られています。

ジョーティシュはヴェーダ(知識の意)と呼ばれる古代インドの知識体系の中の
一部門であり、膨大かつ深遠な知識体系の中の「目」に値し、「全知の知識」とも呼ばれています。 ジョーティは、サンスクリット語で「光」を意味し、ジョーティシュは、無知の暗闇を照らす「光の科学」として、悟りへの道しるべとなる大変実践的なものです。
インドには、この光の知識(ジョーティシュ)を継承する人々(ジョーティシー)がいます。
ジョーティシュによる誕生チャートには
個人が影響を受けている惑星が記され、運命を改善する実践的な方法が伝えられています。 ・特定の宝石を指定された場所に身につける ・特定の曜日に断食する ・特定の瞑想を行う ・善行・喜捨を行う ・惑星の否定性を中和化するヤジニャやプージャといわれる儀式や祈りを行う Laxmiltd.では1990年創業以来、 ジョーティッシュの実践、研究を行なっています。 laxmiltd.http://laxmiltd.my.coocan.jp

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